【解説】フガフガ苦しそう?逆くしゃみについて
2026/03/06
流山市、柏市、野田市のみなさんこんにちは。
流山市おおたかの森にある、21動物病院-おおたかの森-です。
今回は逆くしゃみについて解説します。
逆くしゃみとは
鼻咽頭(後鼻孔~咽頭鼻部)にある機械受容体への刺激による吸引反射です。くしゃみは鼻腔内の異物等を鼻から出そうとする反射なのに対し、逆くしゃみは吸う反射になります。すごく平たく言うと、鼻をすするようなイメージですね。「ズーズー」「グーグー」などの音がします。

逆くしゃみは生理的(病気ではない)なものと、病理的(病気)なものがあります。
発症の時間が数秒~数分と短期間、若齢、小型犬であれば多くの場合で生理的な現象とされています。
一方で、発症の時間が長く続く、高齢、これまでなかったのに急に認められるようになった状況では病理的な可能性が高くなります。
犬ではしばしば認められますが、猫では稀とされています。
逆くしゃみの原因
生理的な場合では原因という原因が見つけられないことがほとんどです。
病理的な場合では、上述したように鼻咽頭にトラブルがあることが多く、炎症、異物、腫瘍、狭窄など様々です。また中耳炎などによる貯留液が耳管をたどって鼻咽頭に流れて発症する場合や、嘔吐・吐出により鼻咽頭が刺激されて発症する場合もあります。
逆くしゃみの診断
まずは逆くしゃみかどうかをしっかりと判別していく必要があります。特に咳やくしゃみと間違えられやすいです。
咳やくしゃみは出す反射なので、発症した瞬間は息を吐く、つまり胸がしぼみます。
一方で逆くしゃみは吸う反射なので、発症した瞬間は息を吸う、つまり胸が膨らみます。また口は閉じています。

逆くしゃみと判断されたら検査に進みますが、症状が短時間かつ若齢であれば特別な検査はせず、生理的なものとみなすことがほとんどです。
病理的なものと考えられれば、X線画像検査、CT画像検査、内視鏡などで異常がないかを探索していきます。
逆くしゃみの治療
生理的なものであれば無治療となります。苦しそうに見えますが、倒れたりチアノーゼになったりするようなことはごく稀です。
病理的なものであれば、それぞれの原因に応じた治療となります。
異物なら内視鏡による摘出、炎症なら消炎治療、腫瘍ならものにより摘出・抗がん剤・放射線治療を行います。
逆くしゃみが家で起きたらどうする?
上述したように逆くしゃみだけで呼吸困難になるようなことは殆どありません。なので焦らずに少し様子を見ていただいて大丈夫です。
症状が長く続いたり、これまでなかったのに急に発症したのであれば一度、動物病院を受診してください。
どうしても苦しそうでなんとかしたい、というのであれば喉を撫でる、好きなニオイを嗅がせる、鼻を指で塞ぐなどの対処法で止まることがあります。試してみても良いかもしれません。

また動物病院に相談する場合は、できれば発症時の動画を撮影していただくと診断しやすくなります。撮影時は顔や音だけでなく、胸部まで入れて撮影しましょう(発症の瞬間が呼気か吸気か確認します)。
当院ではエビデンスを元に検査・診断・治療を行っています。
逆くしゃみについて不明点やご相談があれば、当院までお電話もしくはLINEにてお問い合わせください。
21動物病院-おおたかの森-
千葉県流山市おおたかの森北2-50-1 GRANDIS 1階
TEL: 04-7157-2105
Web予約: https://wonder-cloud.jp/hospitals/21ah_nagareyama/reservationsonder
LINE: @092jvjfm
執筆:獣医師 院長 坂本




