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    【解説】便秘の症状・治療

    2023/09/11

    今回は便秘について解説いたします。

     

    便秘とは

    便秘とは、規則的な排便ができない病態を指します。

    通常排便回数は1日1~3回ほどですが、この頻度が減少してしまうことです。

    イヌよりもネコで多くみられます。

    便秘の症状

      • 何日も排便しない
      • 排便するが量が少ない
      • 残便感がある(排便しようとするがでない)

    といったものが認められます。

    便秘予備軍として、コロコロとした硬い便をしている子も注意が必要です。押すと砕けてしまうような便です。

    イヌでもネコでも便の通常の硬さは、押せば容易に変形するが、拾っても床につかないか微かにつく程度です。

    便秘の原因

    原因は多岐にわたります。

    機械的な便の通り道の阻害

    腸管・腸管周囲の腫瘤

    骨盤腔の狭窄

    痛み・炎症

    肛門嚢炎、直腸炎、肛門周囲の咬傷

    関節炎

    筋量の減少

    神経機能不全

    後肢の麻痺(椎間板ヘルニアや脊髄腫瘍など)

    老化

    自律神経麻痺

    特発性巨大結腸症

    薬剤

    オピオイド、利尿剤、スクラルファートなど

    代謝性・内分泌疾患

    肥満、脱水、低カリウム血症など

    甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症

    行動学的な問題

    トイレのしつけ

    汚れたトイレ

    環境の変化

     

    どういった原因であれ、便秘が持続すると大腸が便から水分を吸収して、便はさらに硬く、さらに大きくなってしまい、どんどん排便しにくくなります。進行するほど治療が難しくなっていきます。

     

    便秘の治療

    治療としては、原因があれば原因疾患の治療。可能であれば内服薬(下剤)を使用します。内服薬に反応が乏しければ、指を入れて便をかき出したり(摘便)、浣腸を使います。

    原因疾患の治療

    疾患により様々です。

    • 脱水であれば点滴や飲水量の増量
    • 内分泌疾患であれば内服薬
    • 骨盤狭窄であれば手術

    などが挙げられます。

    内服薬

    下剤には種類があります。状況に合わせて服用します。最初に便を出させるほか、処置後に便がたまらないよう維持する目的で使用します。

     

    膨張性下剤

    食物繊維を多く含む療法食やサイリウムがこれに当たります。

    便の容積を増やし、蠕動運動を増やします。繊維の種類によっては便の水分が増えることで、便を軟らかくする効果も見込めます。

    フードでは可溶性繊維と不溶性繊維があります。どちらが絶対に良いというものではなく、組み合わせて使うのが良いです。

    可溶性繊維の中でもサイリウムは、水分を吸収するとゲル化して便を粘滑にして出しやすくする効果があります。グアーガムやペクチンは結腸の運動を改善させる効果もあります。

    不溶性繊維はセルロースなどで、水分を吸収しても解けずに便の容積を増やします。

     

    浸透圧性下剤

    糖類や塩類が浸透圧の差によって腸管内に水分を保持することで、便を軟化・膨化させます。

    ラクツロースやマクロゴール4000など。

    潤滑性下剤

    ミネラルオイル類で、潤滑させて便を出しやすくします。

    流動パラフィンやワセリンなど。

     

    刺激性下剤

    腸粘膜を刺激して腸を動かします。長期間・持続的に服用すると効きにくくなります。

    センナやピコスルファートなど。

     

    処置

    内服薬に反応が乏しかったり、内用薬だけではコントロールできない場合に行います。

     

    用手摘便

    指を入れて便をかき出します。処置にストレスを感じやすい子は鎮静をかけることもあります。

    あまりにも便が硬く大きすぎると指でもなかなか出せません。

    浣腸

    水分や潤滑性下剤を入れて便を軟らかく・出しやすくします。

     

    最後に

    便秘は持続するほど治療も大変になります。また1回全部排便できたから完治!とはなかなかいかず、付き合っていかなければいけないことが多いです。

    あまりに長い期間、便秘を放置することで伸びきった結腸が元に戻らずに巨大結腸症になってしまうケースもあります。

    便秘で通院する際は、こまめに通いましょう。