新たに検査機器を導入しました!
2024/09/19
21動物病院-おおたかの森-も5月で1周年を迎えました。
無事に1周年を迎えられたのもご来院していただいた皆様、当院に関わる皆様のおかげと心より感謝しております。
これからもより皆様の支えとなれるように邁進してまいりますので、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようよろしくお願いいたします。
さて本題ですが、この度、新しく検査機器として以下のものを導入いたしました。
- 眼圧計 TONOVET plus
- 前眼房検査機器 SL-19
- 免疫反応測定装置 富士ドライケムIMMUNO AU10V
眼圧計TONOVET plus
犬、猫、うさぎの眼圧が測定可能です。
動物種により眼の構造は差があります。TONOVET plusは犬、猫、うさぎで設定を変えることができ、より正確な眼圧の測定が行えます。
ヒトの眼科では非接触式の眼圧計(風が眼にビュッと当たるやつです)が主流ですが、獣医療では接触式が主流となっています。
中でも圧平式とリバウンド式がほとんどを占めます。
当院では点眼麻酔が不要、キャリブレーションが不要で測定がすぐに行える点などからリバウンド式のTONOVET plusを採用しました。
見逃してはならない病気である緑内障、ぶどう膜炎などの検査に使用します。
前眼房検査機器SL-19
スリットランプや細隙灯顕微鏡と呼ばれる機器になります。
細いスリット状の光を眼に当てることにより、角膜、前眼房、水晶体の検査が行えます。
手持ちのスリットランプは、ヒトの眼科や眼科専門の動物病院にあるような据置き型のスリットランプには拡大率などの点で劣りますが、動物を強く抑えることなく動物たちの動きに合わせて検査者が対応できる点は優れています。
角膜疾患、ぶどう膜炎、白内障、核硬化症などの検査に使用します。
免疫反応測定装置 フジドライケムIMMUNO AU10V
免疫反応により通常の血液生化学検査では調べることができないホルモンや特殊な検査項目を検査可能です。
これまではこれらの検査は外注検査により行い結果は後日お伝えしていましたが、これからは院内で測定することで結果を即日お伝えできるようになります。
コルチゾール、T4、TSH、TBA、SAAなどを測定します。
ヒトや犬では急性炎症のマーカーとしてCRP(C反応性タンパク質)を測定しますが、猫ではCRPの数値が炎症と一致しないため、代わりにSAA(血清アミロイドA)を測定します。
副腎皮質機能亢進症、副腎皮質機能低下症、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、体循環門脈シャント、猫の炎症などの検査に使用します。