ブログ|流山おおたかの森駅で動物病院をお探しの方は21動物病院 -おおたかの森-まで

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    【解説】オスの陰部から膿が出てる!気にして舐めてる!包皮炎について

    2025/09/03

    流山市、柏市、野田市のみなさんこんにちは。

    流山市おおたかの森にある、21動物病院-おおたかの森-です。

     

    今回は、包皮炎について解説します。

     

     

    包皮炎とは

    オスの生殖器である陰茎(ペニス)を包んでいる皮膚のことを包皮(ほうひ)といい、その包皮の炎症を包皮炎(Posthitis)といいます。適切な治療をしないと炎症が広がってしまい膀胱炎を発症することがあります。陰茎と包皮の炎症である亀頭包皮炎も多くみられます。犬でよくみられる病気ですが、猫では少ないといわれています。

     

     

    包皮炎の症状

    包皮炎は年齢に関係なく発症しますが、成犬で多くみられます。包皮炎を起こすと、次のような症状がみられることがあります。

    • 陰茎をよく舐める(痒みや痛みによる)
    • 包皮からクリーム状の分泌物が出ている
    • 分泌物の色は、黄色、緑色など
    • 包皮から強い臭い(分泌物による)
    • 包皮が赤い腫れ、ただれ
    • 頻尿または排尿困難、尿が細切れ
    • 排尿痛
    • 元気消失
    • 食欲不振
    • 膀胱炎

     

     

    包皮炎の原因

    犬や猫では、陰茎が包皮に覆われた包茎の構造のため、包皮内に汚れやたまりやすく細菌が繁殖しやすい構造をしています。包皮の中にはもともと常在菌がいますが、免疫力の低下や汚染された環境などが原因で常在菌叢のバランスが崩れ、異常な増殖や病原菌の感染によって炎症や痛みを生じます。また、小型犬や肥満犬などでは、陰茎の先端の被毛が長いと、土や尿が付着しやすく汚染しやすいことがあります。

    包皮炎の原因としては次のようなものが挙げられます。

    • 細菌感染
    • 汚れや尿が包皮内に蓄積
    • 食事要因や環境要因によるアレルギー反応
    • 基礎疾患などによる免疫力の低下で易感染状態
    • 未去勢の場合ホルモンによる影響
    • 腫瘍や草砂などの異物の刺激による炎症
    • 咬傷事故、虫刺されなどによる外傷
    • 尿道炎、膀胱炎、尿路結石 など

     

    包皮炎は膀胱炎が原因となって発症することがありますが、逆に、包皮炎によって尿道炎や膀胱炎を引き起こすことがあります。血尿や頻回乏尿などの症状があれば、膀胱炎を発症している可能性がありますので早急に受診してください。

     

     

    膀胱炎についてのブログ記事はこちらからご覧ください。

    【解説】膀胱炎のリスク?!ネコちゃんが本当に気に入るトイレとは?

     

     

    包皮炎の診断方法

     

    視診・触診

    包皮や陰茎の状態を観察し、外観や分泌物の状態を確認します。

     

    尿検査

    尿成分に異常がないかを確認します。排尿異常がある場合は、特に重要な検査になります。

     

    細菌検査・細胞培養・感受性検査

    包皮からの分泌物の細菌感染の種類を顕微鏡下で確認し、どのような細菌が原因であるかを同定した後、効果のある抗生物質を選定します。

     

    血液検査・超音波検査

    これらの検査は、重症度が高い、治療に反応しづらい、再発を繰り返すなどの際に実施することがあります。血液検査では、炎症の程度や全身の状態、基礎疾患の有無を確認します。また、超音波検査では、包皮の内部や癒着などの状態、異物等が隠れていないかを確認します。

     

     

    包皮炎の治療

    包皮炎の治療は、症状に応じて包皮内洗浄と投薬を行います。軽症の場合は、自然治癒することが多いため、経過観察することが多いです。

     

    包皮内洗浄

    症状に応じた頻度で、定期的に生理食塩水や消毒液で包皮内を洗浄し細菌を除去します。重度の場合は、カテーテルなどを用いて重点的に洗浄します。

     

    薬物療法

    細菌感染に対して抗生物質の包皮内投与あるいは内服処置、また、炎症を抑えるためにステロイド剤を内服あるいは塗布します。

     

    外科療法

    性ホルモンによる影響を考慮し、未去勢の場合は、雄性生殖器疾患の予防のためにも去勢手術を行います。

     

    原因の除去

    炎症のもとになっている基礎疾患を治療します。また、小型犬や肥満犬などは包皮の先端の毛が長いと地面につきやすくなるため、衛生面を考慮して陰部周辺の被毛をカットします。

     

     

    包皮炎の予防

    衛生管理

    散歩から帰ってきたときなど、濡れタオルなどで陰部を清拭れを除去しましょう。一度発症すると再発しやすいため、こまめな衛生管理が重要です。できるだけ清潔な状態を維持できるようにしましょう。洗浄液を使う場合は、人間用のものは効果が強すぎることがありますので、動物病院から処方されたものを使いましょう。

     

    包皮周辺の毛のカット

    小型犬や肥満犬などは包皮の先端の毛が長いと地面につきやすくなったり、毛を巻き込むことがあるため、陰部周辺の被毛をカットしましょう。ただし、カットの仕方によっては、尿排泄のときに飛び散ったり切れが悪くなったりすることがあるため、トリミングサロンや動物病院に相談しましょう。

     

    アレルギー管理

    アレルギーのもとになっている、食事や環境要因を排除しましょう。

     

    栄養管理

    免疫力や適正体重を維持するため、栄養バランスのとれたフードを与えましょう。

     

    去勢手術

    ホルモンが影響して性的な興奮で分泌物が多くなったり、舐める行為が増えたりします。未去勢の場合は去勢手術を行いましょう。再発しにくくなったり、舐める行為が減ったりします。

     

    健康管理

    再発しやすい疾患のため、日頃から健康チェックを行いましょう。

     

     

     

    さいごに

    包皮炎は犬でよくみられ、軽度の場合は自然治癒することが多い病気です。治療が必要な場合でも、適切な治療により改善が見込めます。ただ、発症すると再発することが多いため、日頃から清潔を保つことに努めましょう。いつもと違うなど気になることがあれば、早めに受診してください。

     

     


    当院ではエビデンスを元に検査・診断・治療を行っています。

    包皮炎について不明点やご相談があれば、当院までお電話もしくはLINEにてお問い合わせください。

     

    21動物病院-おおたかの森-

    千葉県流山市おおたかの森北2-50-1 GRANDIS 1階

    TEL: 04-7157-2105

    Web予約: https://wonder-cloud.jp/hospitals/21ah_nagareyama/reservationsonder

    LINE: @092jvjfm

     

    執筆:獣医師 一色

    監修:獣医師 院長 坂本